サッカーの現場でトレーナー活動をしているとよく出くわすのが足首の捻挫。
その多くが少し安静にして痛みが引いてきたら復帰してしまうというケースをよく耳にします。
しかし、そのような形での復帰により足首に捻挫癖がついたり、痛みが残ってしまうことがあります。
それにより、不安を抱えながらプレーを続けている選手も一定数いるのは確かです。
痛めてしまった靭帯の損傷度に合わせて段階的な治療を行うことで、再発予防や後遺症を残さずにプレーを続けることが可能となります。
トレーナーの立場からするとそういった選手を少しでも減らしていきたいと怪我の応急処置から復帰までのプロセスを大切にサポートしております。
今回は捻挫後に多いつま先を上げた際の「つまり感」について紹介していきます。
この「つまり感」とは地面に足を踏み込んだ際に上手く足首が動かずつまり、痛みが出る症状になります。
原因はいくつかあると考えられますが、今回は足底の筋肉の「長母趾屈筋」に注目して解説していきます。
長母趾屈筋は、ふくらはぎの深層筋膜の下、腓骨の後面にある筋肉です。走行として、後脛骨筋・長腓骨筋の間を走行し、距骨後方、内果後方で骨と隣接し、屈筋支帯の下を通過、載距突起の下を走行し足底で長趾屈筋と交差、足底腱膜、母趾外転筋と隣接し、母趾末節骨に付着します。
わかりずらいため、イラストを見ていただけたらとも思います。
このようにいろいろな組織の間を走行することもあり、捻挫のような怪我をキッカケにこれらの組織周囲の滑走性が悪くなり、上手く動かないことで足首のつまり感を生み出してしまいます。
悪くなってしまった滑走性を改善していくために、当院では徒手によるファンクションマッサージや鍼治療を交えてアプローチしていきます。
捻挫後の痛みが残っている方や治療についてお困りの方はお気軽にご相談ください。