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症例3)膝裏の痛み

先日は膝裏の痛みを訴えるサッカー選手(ゴールキーパー)が来院しました。
状態としては1週間前から膝を伸ばす動作で痛みがあり、徐々に痛みが強くなってきたとのことで問い合わせがありました。特にボールを蹴る際の軸足で踏み込む動作で痛みが出ておりました。

整形外科に受診しており、「ファベラ症候群」との診断を受けているとのことでした。

<ファベラ症候群とは>
膝関節の後外側にあるファベラ腓骨靭帯の中にある小さな骨です。
植物の種の大きさ程度のため種子骨と呼ばれています。ファベラは全ての人に備わっている骨ではありません。成人男性の約2割程度にしか存在が確認されていません。このファベラが原因となり膝関節周辺に痛みが発症するのが、ファベラ症候群です。
ファベラが膝関節にあっても、全ての人がファベラ症候群になる訳ではありません。通常は日常生活にも特別支障が出ることはないケースが多いです。しかし膝に負荷がかかったり、サッカーやバレー、テニスなど屈伸運動が多い競技をすることでファベラが炎症を起こし、ファベラ症候群を発症する人もいます。また特別スポーツをしていなくても、長時間歩いたり、自転車に乗っての移動が長いとファベラ症候群になる可能性があります。
ファベラは種子骨という骨の一種なので、レントゲン検査の際に有無が確認できます。症状の特徴にはファベラの部分に圧痛があり、腫れが確認されます。膝に痛みがあるので可動域に制限が出たり、屈伸運動をすることが難しくなります。また、症状が進むと足だけではなく腰部にも影響が出てしまい、腰部の前屈制限なども生じます。ファベラ部分が大きくなってしまうと腓骨神経を圧迫しはじめ、足にしびれが出て来るケースもあります。

状態をみて診ると膝のアライメントが崩れており、わかりやすく説明するとスネの骨(脛骨)が外にねじれ、膝の外側に負担がかかりやすい状態。また、スクワット動作を確認すると股関節が上手く使えておらず膝が内に入ってしまうKnee in(ニーイン)傾向にありました。

患部の筋緊張をファンクションマッサージと鍼治療で行い、合わせて機能向上を目的に股関節に対してストレッチを含めたアプローチを行いました。

1度でかなり改善が見られましたが、動作改善も含めて2度ほど来院してもらい、その後痛みが改善しプレー復帰となりました。県選抜にも選ばれて活躍しているようです!

膝裏の痛みにはいろいろな要因も潜んでいる可能性もありますので、症状が続いている方や強い痛みがある場合には専門機関への受診をオススメしております。病院受診の有無についてのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

茨城県つくば市出身。小学生から高校まで野球部に所属。
怪我を多く抱えた経験からスポーツトレーナーを目指し鍼灸マッサージ専門学校に入学。12年間、湘南辻堂の治療院で院内治療からトレーナー活動に携わり、2023年大和市で開業。
趣味のサーフィンを通じて自然との調和を学び、治療に生かしていく。

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