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症例7)逆子への鍼灸治療

逆子(骨盤位)が治らないとお悩みの方のご相談。

経過

主訴:
30代女性、第1子を妊娠。
逆子を指摘されてから33週になっても回らないため、HPを見て相談がありました。

妊娠28週より腰痛や肩こり、貧血と下肢の冷え症状があり。

所見:
反り腰による腰痛、肩こり、下肢や腹部が冷えがみられるため、循環改善目的に鍼灸施術を行う。
腹診をしたところ、胎児の頭らしきものが臍上に触れ、胎動が下腹部に感じる。
逆子体操をしているが治らない。逆子が治らなけば帝王切開ですねと言われていえる。

治療経過:
1回目:横向きで寝てもらい、首肩、腰背部に対して徒手によるマッサージ、足部にお灸を行う。
施術中に赤ちゃんがごろごろとよく動いている感じあり。
施術後、反り腰が軽減し腰部が楽になったとのこと、補助的に自宅でもお灸のツボ【至陰(シイン)】を行ってもらうように指導。

2回目:前回の治療から頭部の位置が変わった感覚があるとのお話あり、3日後に検診日とのこと。
腹診をしても下腹部に頭らしきものを触れ、胎動も臍上に感じる。ただ、腰部の張り感、肩のこり感があったため、1回目と同様の治療を行う。
自宅で継続的に行って頂く安産のお灸のツボ【三陰交(サンインコウ)】をお伝えしました。

ほとんどが30週までに頭位に戻ると言われていますが、9ヶ月以降までに逆子(骨盤位)が治らないものが5%程だとされています。一般的には原因不明とされており、医療機関からは逆子体操などが勧められます。

東洋医学では、数パターンの逆子の原因を考えますが、今回の方は、腰部の反りが強く、下半身や腹部が冷えやすい状態がお腹の張りを助長させ、胎児が回りにくい状況を作っていたと考えられる1例でした。

鍼灸での逆子治療は、器質的な問題(臍帯巻絡など)を指摘されていないのに回らない場合、有効な手段となりますので、20週後半で回らない時点でご相談頂く事を推奨しております。
悩んでいる方は一度、担当医師に鍼灸治療を行ってみたいとご相談される事をオススメ致します。

<鍼灸治療の効果>

エビデンスが高いとまでは現在のところ言えませんが、次のような研究結果が出ています。
*鍼と灸を併用した治療群と無治療群と比較したところ、分娩時に逆子の割合が低いこと、帝王切開の割合が低いことが示されています。(Coyleらの2012,コクランシステマティックレビュー)
*灸治療群が、無治療群に比べ頭位への変換率が高いことが示されています。(Zhangら2013,システマティックレビュー)

参考文献:逆子の鍼灸治療 医歯薬出版株式会社 形井秀一著

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この記事を書いた人

茨城県つくば市出身。小学生から高校まで野球部に所属。
怪我を多く抱えた経験からスポーツトレーナーを目指し鍼灸マッサージ専門学校に入学。12年間、湘南辻堂の治療院で院内治療からトレーナー活動に携わり、2023年大和市で開業。
趣味のサーフィンを通じて自然との調和を学び、治療に生かしていく。

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